競技クイズを解説したい #6 元素編
こんにちは!
競技クイズを解説したいの第6回でございます。
まず元素って何?
まあざっくりに言うと、物質のもととなるやつが原子で、それを1種類ずつ区別したものが元素です
なんで元素がクイズに出やすいの?
現在、元素は100種類以上見つかってます。
そして、それぞれの元素はそれ自身しか持たない特徴を持っています。
この特徴を問題文に入れたらそれだけで100問出来てしまいます。
さらに特徴は1個につき1つだけじゃありません。
なので結構作りやすいジャンルなのです。
ということで、今回は元素を競技クイズからみて解説します。
元素のクイズを作るうえで1番簡単なのが「原子番号〇番の元素は何でしょう?」というパターンがよく出ます。
〇に数字を入れるだけで完成します。
「全部の原子番号覚えなきゃいけないの…?」と思うかもしれませんがそんなことはありません。
またメタ的な話になるのですが、クイズが「出題されている」ということから考えてみましょう。
すると、クイズが出題されるにはある程度の出題価値があることに気づくはずです。
「へー!そうなんだー!覚えとこ!」みたいな反応が貰えるようなクイズがよく出ます。
「原子番号73番の元素は何でしょう?」って問われても「知らんがな」と思いますよね。私も思います。
出題価値のある(覚えたくなる)クイズ、というとキリのいい原子番号の元素を問うクイズです。
10とか100とか…そういうことです。
しかし、「原子番号100番の元素は何でしょう?」という問題はおそらくでないでしょう。
なぜなら、短いからです。
大体の早押しクイズの問題文は40~50文字くらいあります。
それに対して先ほどのものは20文字くらい…
なんか物足りないです。
そこで、「パラレル」の出番です。
「原子番号1番の元素は水素ですが、100番の元素は何でしょう?」
それらしくなりましたね。
でも、これにはまだ不自然な箇所があります。
パラレルは関連している2つの事柄を並べるクイズです。
しかし、ここで並べている数字はどういう意味を持っているでしょうか?
1は強いて言うなら初めだから、100はキリがいいから、です。
この2つにはなんら関係性はありません。
よって、この問題は問題文としてはすこし不自然な問題なのです。
じゃあどうするべきか。
ここで、「3パラ」の出番です。
「3パラ」は、3つを並べるクイズのことです。
例えばこんな風に、
「原子番号1番の元素は水素、10番はネオンですが、100番の元素は何でしょう?」
こうすることで、1→10→100という関係性を持った3つの事柄をおさめることが出来ます。
原子番号から元素を問うパターンはいくつかあります。
セットにして覚えましょう!
「原子番号1番の元素は水素、2番はヘリウムですが、3番の元素は何でしょう?」
A.リチウム
「原子番号1番の元素は水素、10番はネオンですが、100番の元素は何でしょう?」
A.フェルミウム
「原子番号1番の元素は水素、11番はナトリウムですが、111番の元素は何でしょう?」
A.レントゲニウム
フェルミウムとレントゲニウムの2つに関して聞いたことある人は少ないと思います。
簡単に語源となった人を解説します。
フェルミウムに名を残すフェルミはアメリカの物理学者。概算で数値を求める方法、フェルミ推定にも名を残している。
レントゲニウムに名を残すレントゲンはドイツの物理学者。X線の発見で第1回ノーベル物理学賞を受賞した。
元素の名前の由来となったものは結構面白いがあるので覚えやすいです。
すこし脱線しましたが、元素番号を問うクイズは大体先ほど挙げた3パターンです。
読み上げられている問題の2つ目の番号が「2」「10」「11」のうち、どれなのかを聞き分ける必要があります。
「最初に押さないと解答権が得られない、だけど早すぎるとわからない」_といった駆け引きを制してせいかいしていきましょう。
結局ですが問題の解説になってしまいました。
由来が分かりやすい・特徴的な元素をまとめて今回は終わります。
太陽から発見されたため、ギリシャ語で「太陽」という意味がある
鉱石から発見されたため、ギリシャ語で「石」という意味がある
1秒の基準に使われる元素
化合物が刺激臭がするため、ギリシャ語で「臭い」という意味がある
化合物が様々な色を呈するため、ギリシャ語で「色」という意味がある
天然に存在する元素の中で最も原子番号が多い
金、銀、銅、と同じ第11族の元素
亜鉛にビスマスをぶつけてつくったやつ。日本が命名した初めての元素。
この時点ですでに多いのですが、まだまだ書けることはあり、それ以上に知らないことがあります。
興味を持った方は調べてみてください!
ありがとうございました。
では。